前回のブログでも説明しましたが、マレーシアの大学に入学するには、日本のような大学受験はありません。(前回のブログ、マレーシア大学入学までの道のり4ヶ月間をまだ読んでいない方はこちらからどうぞ!)
しかし、もちろんですが英語が全くできない状態でいきなり入学することもできません。
入学試験の代わりとなるものがIELTS(アイエルツ)という外部英語試験なのです。
TOEFL(トーフル)にも入学基準が設けられており、大学に提出するスコアはIELTSとTOEFLのどちらかを選択することができますが、私はIELTSのみを経験したため、この記事ではIELTSについて書いていきたいと思います。
IELTSとは?
IELTSはInternational English Language Testing Systemの略称です。
このテストは2つのタイプがあります。
- Academic Module(アカデミック・モジュール) 大学や大学院への留学を希望する人、また、英語圏で看護師や医師として働きたいと思う人が受けます。
- General Training Module(ジェネラル・トレーニング・モジュール) 英語圏に学業以外の目的で行きたい人、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドへの移住を計画している人が受けます。
どちらも4技能のリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングで構成されています。
リスニングとリーディングは共通していますが、スピーキングとライティングに関しては難易度や問題形式が異なります。
今回はAcademic Moduleについて話していきます。
IELTSのスコアと計算方法
IELTSには合格、不合格というようなものはなく、バンドスコア1.0~9.0まで0.5刻みで判定されます。(5.0、5.5、6.0、6.5・・・という感じです。)
各技能のスコアを合算し、平均を出し、そのスコアがOverall(全体)のスコアになります。
しかし、平均が割り切れない数になってしまうこともあります。
その時は0.25と0.75を基準にし考えます。
例えば6.0~7.0の時
6.0⇨6.25⇨6.5⇨6.75⇨7.0
*青文字は6.0
*緑文字は6.5
*赤文字は7.0
例えば、平均スコアが6.125の場合、小数点以下が0.25より小さいので、スコアは6.0になります。
また、6.76は7.0に達していませんがスコアは7.0になります(ラッキー感がありますね(´∀`)♪)
そして、それぞれのバンドスコアとそのレベルについてです。
9.0はネイティブの方でも取得するのが難しいそうです。
大体目安としては、短期語学留学が5.0〜5.5、日本国内大学の帰国子女枠が5.5〜6.0、イギリスやアメリカ、カナダ、オーストラリアの大学入学には6.0〜7.0程度が求められるそうです。
マレーシアの大学は主に5.5が目安です。私の入学するサンウェイ大学も5.5が基準スコアでした。しかし、実際に授業についていくためには6.0以上の実力は持っていた方が良いとエージェントにアドバイスされました。入学基準+0.5のスコアでようやくスタートラインと考えた方が良いかもしれません。
IELTSと他の英語試験との比較
IELTS6.0がどれくらいかというと、TOEIC740~820(TOEICにライティング、スピーキングはありませんので目安です)、英検準1級(合格者上位)に当たるようです。
IELTSの試験内容
IELTSの4技能の試験内容は以下の通りです。
- ライティング 試験時間は60分。タスク1では150ワード以上、タスク2では250ワード以上のエッセイを書きます。
- リーディング 試験時間は60分。3つの文章(全体で2,150~2,750ワード)についての40問が出題されます。単語の抜き出し、正誤問題、選択問題等、様々な種類の問題を含みます。
- リスニング 試験時間は40分。4つのパートに分かれており、40問が出題されます。主にイギリス英語が用いられ、音声は一度だけ流れます。内容はモノローグ、会話など種類は様々です。
- スピーキング 試験時間は約15分。3つのパートに分かれており、パート1は簡単な質疑応答、パート2は与えられたテーマに対しての2分間のスピーチ、そしてパート3はパート2のトピックについてのディスカッションが行われます。
私が感じたのは、やはり点数が試験官に左右されるライティングとスピーキングに関しては高得点を狙うとなるとなかなか難しいということです。ですので、はっきり点数化されるリーディング、リスニングにおいてしっかり点数を取るということが大事だと思いました。
IELTSの申し込み方法
IELTSの申し込み方法は主に2種類あります。
IDP主催
申し込みリンクはこちらです。私は、こちらのIDPの方で申し込みました。
英検主催
申し込みリンクはこちらです。
申し込み金額はどちらも25,380円です。(2021年8月現在)
(高い・・・( ;∀;))
ペーパー受験とコンピューター受験がありますが、私はペーパー受験にしました。(タイピング遅いので ^^;)
〜両主催者の違い〜
傾向として、英検主催のIELTSはIDP主催のものと比べてすぐに満席になりやすいと思いました。実は、IDP主催のスピーキングテストは比較的厳しく採点される、という噂があり、それもその現象に影響しているのではないか、と思います。実際に私もIDPで受けた時、自分ではうまくできたと感じたのにもかかわらず、スピーキングの結果はいつもの練習の平均より0.5ほど下がったような気がします。これはあくまで噂であり事実はない話なので、確実にそうであるとは言い切れませんが、IDPで受けてみてあまり点数が思ったようなものではなくもう一度受けようと思っている人は、英検主催の方で受けてみると点数が上がるかもしれません。しかし、反対にIDPは申し込み締め切り直前まで席が余っていることもあるので、早く試験を受けたい、という人にはお勧めです。
まとめ
IELTSの検定料はとても高い(下げてほしい・・・泣)ですが、試験当日のコンディションや試験官の運もありますので、たった一度で目標スコアに達することを目指すのではなく、2回ほど受けるつもりで考えておいた方が良いと思います。2回目の方が試験当日の流れもわかるので緊張度合いは初回より低くなると思います。(^-^)
次回はIELTSの4技能それぞれについて詳しく記事を書こうと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
コメント