IELTSは日本ではあまり有名な英語テストではありませんが、海外ではとても馴染み深い英語テストの一つです。IELTSは英語4技能(ライティング、リーディング、リスニング、スピーキング)全てをテストするため、対策にも比較的多くの時間を必要とします。
今回はそんなIELTSのライティングについて、私が6.0のスコアを取得した方法をもとに詳しく話していきたいと思います。
↓まだ読んでいない方はこちらもどうぞ(´∀`*)
IELTS ライティングの構成
IELTSのライティングにはTASK1とTASK2があります。
点数配分は約1:2の比率で、TASK2の方が大きいです。
また、目安の時間配分もTASK1が20分、TASK2が40分とされています。
=評価基準=
- タスクの達成度
- 一貫性と繋がり
- 語彙力
- 文法力と正確さ
このそれぞれの基準に1~9のスコアが与えられ、その平均がライティングのスコアになります。
詳しくはIELTSのホームページに記載されていますので、ご確認ください。
↓↓↓
TASK1
150字以上書きます。グラフや表、フローチャートなどが提示され、読み取れる情報のみを書きます。
自分の意見は書きません。
オンライン語学留学の際に解いた問題例を少し紹介したいと思います。
以下の文章は、上のインスタントヌードルの製造過程についての私の書いた答えです。
(161語、先生の採点は6.0)
①The flow chart gives the information about the process of manufacturing instant noodles.
②Generally, there are 8 stages in order to produce the instant noodles, which starts at the phase of storing flour into the storage silos, and ends when the flour become to the finished products as commodities.
③First, as I mentioned above, flour is stored in the silos before which is mixed with water and oil in the second stage. Next, the mixture is extended by using rollers, which is cut into strips in the next phase. Afterward, the strips are condensed and their shapes are converted into disks before they are cooked with oil and dried. Subsequently, the disks are set into cups with vegetables and spices. Finally, the cups are labelled and sealed so as to be sold in the shops.
④To sum up, it is the first step to make the noodles, and then the noodles are put in the cups with other components and seasoning.
私はいつも以下のような構成で書いています。
①導入
与えられた表やグラフがどのようなものかを述べます。
私はいつも問題文の言い換え(パラフレーズ)をしています。
②要約
ここでは具体的な数値(年、数量、増加量など)は入れず、そのグラフの目立つ特徴や全体的に見てわかること(年が経つにつれ減っているなど)を説明します。
③詳しい説明
ここでは②で避けた具体的な数値を入れて説明していきます。
(例 2012年から2015年の3年間で5%減少した。)
④まとめ(入れなくてもよい)
これは入れなくても良いです。
(多分、私は字数が足りなくて慌ててこの段落を足しました^^;)
むしろ③を長く書く方が詳しい説明の箇所が多くなるので、良いと思います。
TASK2
250字以上書きます。
与えられたトピックに対して自分の意見を述べます。
こちらもTASK1同様、いくつか問題例を提示します。
以下は安楽死についての私のエッセイです。(336字、先生の採点は6.5)
①Nowadays, there is one of the most debated topics that is whether euthanasia should be accepted or not. There are both merits and demerits when it comes to euthanasia.
②To begin with, some people say that euthanasia should be prohibited because that is against ethical issue.(反対意見) Euthanasia is that a doctor allows a patient to die because of various reasons; the main reason is the pain of medicine or medical treatment. In other words, the behavior is almost equal to that a doctor kill a patient. Killing a person would be against constitutions and laws which are established in almost all of the country. Also, no one knows whether a patient really hopes for dying except the patient himself or herself. For instance, a patient may pretend to want to die because of being worried about an expensive treatment and being a nuisance for his or her family, even if he or she wants to live in really. Everyone cannot read other person’s mind, so that is why euthanasia should not be carried out.
③Compared with this view, other people say that euthanasia should be recognized as one of the medical treatments since this can compensate the differences between a patient and a healthy person. (賛成意見)To illustrate, healthy people can have a choice to die by themselves when they want to do. However, patients cannot the choice because they are not able to even move freely. So, euthanasia is needed in order for everyone to have common right. Besides this, no matter how hard other people try to understand a feeling of a patient who are suffering from diseases and hope to end his or her life, they cannot. There are many patients who need euthanasia as well as ordinary people have a desire to escape hardships.
④Taking these views into consideration, both the support group and the opposite group have good and bad points each other. Although I would understand the opinion that is against euthanasia, I also believe another opinion that is for euthanasia.
構成について説明します。
① 導入(introduction)
トピックに対する一般論、そしてこれから自分が述べようとすることを書きます。
(私はこの意見に賛成だ。/このエッセイでは上記二つの意見を説明していく。など)
②&③ 本論(body)
二つの理由や、対立する意見などを段落を分けて説明します。
この文章では
②安楽死への反対意見
③安楽死への賛成意見
が述べられています。
④ 結論(conclusion)
一番大事なパートです。
もし時間がなくても、ここだけは必ず書くようにしてください。
自分の意見の再確認やまとめを書きます。
重要なポイント!
TASK2は時間をかけて
私はいつもTASK2から始めて、TASK1を後回しにします。
先ほども述べましたが、TASK2は配点が高いです。
逆に、TASK2を後回しにし時間が足りなくなり結論まで書かなかった場合、TASK1がどんなに素晴らしく書けていてもスコア的には致命的です。
TASK1は練習を重ねることで書き方に慣れていくため、15分程度でも書けるようになっていきます。
しかし、TASK2は時に拍子抜けするような難しいトピックが出されるため(安楽死の問題なんて日本語で考えても難しいですよね^^;)、TASK1に比べると練習量が結果に結びつきにくいです。
なので、アイデアや構成、結論を考える時間をしっかり取ることがとても重要です。
TASK2では問われていることをよく読む
TASK2で求められる内容はその時によって全く違います。
・その状況を引き起こす原因と解決策を述べなさい。
・二つの意見を比較しなさい。
・あなたの意見を自分の経験を交えて述べなさい。
などなど・・・。
なので、問題文に沿った内容を書かなければ、当然減点です。
しっかり問われていることを述べましょう。
時制に気をつける
特にTASK1では、提示された表が過去のものであれば、過去形で説明します。
意外と忘れがちですが、とても重要です。
(経験者より(^^;))
言い換え表現を使う
語彙力の点での減点対象になりますので、同じ言葉を多用するのは避けましょう。
私がよく使っていた言い換え表現
・meanwhile(一方)
⇨ in the interim
・TASK1での減少表現
⇨decrease/show a drop/decline/show downward などなど
・形容詞と副詞を変える
例 increase dramatically ⇄ demonstrate a dramatic increase
まとめ
ライティングでは、述べた意見に正解はないため、正誤がはっきりしているリーディングやリスニングに比べるとスコアが伸ばしにくいです。
しかし、環境問題やテクノロジー、文化など幅広いトピックについての知識を得られるように、日頃からニュースなどに関心を持つことも大事な対策の一つだと思います
次回はIELTSのリーディングについて詳しく説明します(^ ^)
ここまで読んでくださってありがとうございました!!
コメント